論理パラドクシカ 思考のワナに挑む93問

論理パラドクシカ 思考のワナに挑む93問

 新刊で購入。第5章の論理学・哲学以外は、色々ためになる内容という感じ。私の興味が単にそうさせるだけなのだろうが、哲学部分は、分からん部分が多かった。
 例えば、世界5分前仮説の話、Cと比べてAとBは本当に多くのことを述べているのといえるのだろうか。そんなことないような気がする。
 その次のクオリア話は、ことの性質上難しくて当然で、分量も多い。クオリア点滅に関しては、例えばクオリアなし状態のときに食べたものの味をクオリアあり状態のとき思い出すというようなことを考えると、当人がクオリア点滅に気付かないかな。
 全体としてみれば、従来のシリーズと同じで、理屈っぽい話が好きな人は楽しめる話題ばかり。哲学好きの人以外も、考えるのが好きな人は楽しめると思います。
 どうでもいい話。85番目の話題から推測するに、著者はかなり将棋が強そうだ。