夏子の酒 全12巻完結セット (講談社漫画文庫) [マーケットプレイスセット]
- 作者: 尾瀬あきら
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/06/11
- メディア: 文庫
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アマゾンで。尊敬する料理人が愛読していたというので、それほど期待しないで読んでみたが、滅茶苦茶面白かった。
余計な引き延ばしがなく、ちょうど良い長さで展開がだれないのがまず良い。日下部と兄との関係の掘り下げなど、やろうと思えばもっとできたこともバッサリと短縮している思い切りは中々できない。
なにより、ある種の「聖なる愚者」である夏子の苦闘が泣けるんだよなぁ。他にも、まさかこんなに泣かされるとはというぐらい泣かされたポイントは多い。ジッちゃん周りのエピソードがまた良いんだわ。
最後の夏子の覚醒と出来上がった日本酒の味は、正直まだどんなものかピンと来ない(私に勧めてくれた人は分かるらしいが……)。
が、それを考えても傑作と言って良いでしょう。古臭さも全く感じない。読むべし。