4回目の『この世界のさらにいくつもの片隅に』は再びテアトル新宿へ。

 イベント上映会というのもあり満員。たくさんのお客さんと感動を共有するのは劇場鑑賞の醍醐味。左で観てたお兄さん、ギャグへの反応も良くて初見ぽかったな。

 でそのイベントはというと、町山智浩さんと片渕監督のトーク

 形は違えど抜群のトーク力をもつお2人の話が30分で終わるはずもなく、あっと言う間に終わってしまったが、流石の町山トークで収穫あり。

 エンディングのひー坊と義足のおじいさん(黒村のおじいちゃんじゃないというのは以前監督がどこかで言及していた気がしたが)、ひー坊を鍛えている近所の人と言うことらしい。カラテキッドみたいなものにはワロタ。

 そして大収穫はカボチャの花。細馬さんの本で本来咲くはずのないカボチャの花が咲いたとこは、ありえないことの象徴であり奇跡なのだというのは抑えていたが、さらに細かい設定があるとのこと。単に季節的に咲かないということじゃなくて、焼夷弾の油で畑がダメになっていた(=戦争の暴力で破壊された)にもかかわらず花が咲いたということだと。打ちのめされたところから晴美ちゃんの笑顔を想起させるカボチャの花が咲くことが、立ち直る力のきっかけになると。

 いやー、まいりました、流石の作り込み。

 初めて生で町山さんも見られて、さらに町山ギャグも聞けて(「水原哲はこの後山守組に入る!」)、大満足ですた。