虹と空の存在論

虹と空の存在論

 

  新刊で購入。

 派手さはないが、キッチリ行き届いた論証。虹はモノ的に普通は考えちゃいますよね。空もそうだけど、あんまり真面目に考えたことなかった事柄に、古くからの議論の蓄積が結構あるんですな。

 しかし、本書のようなある意味個別の存在論を少しづつ整備していくと、世界全体の(存在)地図ってできるんでしょうか?どこまっで細かくやれば終わるのかな?そもそもこれって、言葉遣いの話じゃないの?というメタ存在論的疑問は当然出るわけで、この先そういった話が日本語である程度読めるようになれば良いんだけどね。かつ、単なる翻訳じゃなくてオリジナル要素多めだとなお良し。