粋な男たち (角川新書)

粋な男たち (角川新書)

 

  図書館で借りて読了。平凡な人生訓で、そちらには特に言うべきことはない。エピソードはなかなか良いものが多くて、そちら目当てなら読む価値ありか。
 たけしが「HANA-BI」公開前にはかなり危機感があったことはなかなかに貴重な情報かもしれない。社長会がまだ続いているとしたら、今現在の老いを隠せない自身をどう認識しているのか聞いてもらいところだが。
 戦争で上官に無理やりやられて男色に目覚めた人が多かったという証言は、真偽のほどはともかく何とも嫌な感じがする話だ。
 後は自伝的要素が多彩。スナック常連のマーさんは確かに粋ですな。
 バツイチ子持ちの人と結婚したのはスーパージョッキーあたりでさらっと話していたけど、裏では結構ドラマがあった模様。父親の自殺と姉との絶縁は初耳だった。
 ダンカンには世話になっていた反面、相当なシゴキを受けたはずだけど全然触れられていないのはやや不自然かもしれない。