アマプラで。行きつけの割烹の店主(映画好き)に何かの折に勧められていて、サエボウさんの本にも出てきたのでこりゃ観なきゃなと。
 これは確かに地味だけど良い映画だわ。淡々と平坦な生活が続き、そのまま村全体が老いて朽ちていくかというところで、ちょっとした幸運から最高の晩餐会が開かれ、幸福に満ちたひと時が広がる様はとても美しい。
 その幸福は多分永続的なものじゃないんですよ。でも、そんなことは分かっていても、類いまれな得難い祝福が確かにあったというだけで十分じゃないですか。老人たちの美味しそうに料理を食べる表情ったら、みていて本当に笑っちゃうくらい分かりやいのがこれまた素晴らしい。
 こういうちょっとシネフィルが好きそうな(普段は観ない)映画も良いもんは良いんだね。堪能しました。