図書館で借りて読了。「歴史戦」的なうっとおしさもなく、多角的な視点からのバランスの取れた一般向け解説で私にはちょうど良かった。

 インテリジェンスについて、日本の陸軍海軍だけじゃなくアメリカでも縦割りで陸海軍が不合理なセクショナリズムと情報独占が起こってたというのは興味深い。「部族主義」は全人類共通の宿痾と言うべきか。

 こういった一般読者向けの教養書はやはり新書が一番アクセスしやすいね。このレベルの啓蒙書がそれなりの量蓄積されているということは大事な国家全体の資産、もしくは国力の指標だと思う。