29回目の『この世界の片隅に』は太田区民ホールで。

 スクリーンサイズがそこまで大きくないのでもう少し前の方の席にしておけばよかった……。音響も多少ハウリングがあるような印象。でも、広い空間で多くの観客と一体になって名画を観るって、やっぱり良いねぇ。恐ろしいシーンで、周りが息を飲むのが分かったもん。

 後半の昭和のくらし館博物館小泉館長とのトークは、何と台風の影響で片渕監督が遅れるというハプニングが。前日岡山でのイベント後、新幹線が止まって急きょ迎えの車を要請し、最初は電話での出演で後半何とか到着というスリリングな展開に。

 トークの8割がたは監督の新作について。小泉館長が枕草子の予備知識を講義してくれた後に、監督の下調べの本の一部を披露してもらった。これが滅茶苦茶面白い!さすがの徹底した調査振りで、そこらへんの平凡な研究者じゃ太刀打ちできないんじゃないかというくらいの迫力だった。噂のエクセルさばき・フォルダさばきもっと見たかっあなぁ。

 悪天候にもかかわらず当日券で入ってくるお客さんも結構いて、なかなかの盛況ぶりだった。

 いやいや楽しかった。またこういったイベントやってほしいし、監督の新作関連イベントも参加したい気持ちが爆上がりした。