相羽奈美の犬 1

相羽奈美の犬 1

 ブックオフで購入。不思議な味わいの作品である。著者の持ち味である皮肉や毒舌(とそれが存分に効いているギャグ)は、アクの強い悪役(?)達の描写に生かされているが、そういった要素がかもし出すおどろおどろしさと、ある種の幸福感が、完全に溶け合うことなく混在していることにより、この味わいを生み出しているのだろう。
 主人公が、ひょんなことから犬になってストーキングしていた美少女に飼われるというのも、非常に滑稽で(かつ少し倒錯的で)何とも言いがたい雰囲気を作り出している。
 この先どうなるか注目。
 あと、巻末の「おはようございます天田先生」怖すぎ。