最近中国茶熱が高まってきたので、何か良い本はないかと物色していたら、たまたま見かけたので古書店で購入。
コンパクトでカラー写真も多く、私のような初心者にはちょうど良い入門書だった。
最近のツイッター上の言動を考えると二の足を踏む人も多いかもしれないが、中国茶関連の日本語書籍はそれほど充実していないことを考えると、今でもまず手に取る本としては十分価値ありかと。
新刊で購入。
ゴテゴテしていなくてシンプルながらも、決してスカスカでなく、非常に練り込まれた素晴らしい絵と、過剰な語りがない静かな中にもしっかりと美しい詩心が息づく超絶技巧。凝った建物や看板(漢字を加工したもの)もセンス抜群で格好良い。
「ロボットの心」という戦後日本マンガの中心(?)にあるテーマを描いた傑作がまた一つ増えたのは喜ばしいことだ。
これだけ考え抜かれたものを作るんだから難しいとは思うが、シマトラ作品もっと読みたいんで頑張ってもうちょっと描いてほしい。
新刊で購入。
生まれてから修業時代を経てマイマイ新子作成時点までを振り返ったエッセイ。宮崎駿や高畑勲、大友克洋といったビックネームだけでなく、一般的には無名な人も含めて大量の固有名詞が出てくる。アニメーションの技術的な話や、あまり他では語らないご自身の家族の話なんかもチラホラ出てくるのは貴重か。さすが調査の鬼だけあって書くものも資料性抜群。ジブリに誘われた話や、魔女宅での残酷な宣告など、興味深いエピソードも多数あり。
若い時から仕事を始めた後アリーテ姫制作できるまでは色々苦労もあったみたいで、大芸術家と言えど中々すべてうまくいくとは限らないんですな。
アリーテ姫の最後の追い込みで、風呂にも入らずほとんど不眠不休で作業するところなんか、アニメ映画の現場の大変さがいかなるものか実感できる文字通りの修羅場状態でホント大変そう。
全編通して思ったのは、基礎教養の大事さ。当たり前なのかもしれないけど、ホームズだってちゃんと原典読んで話を考えたから宮崎さんをはじめ周りに評価されたわけで、その後も名作映画や絵画の知識などが作品に生かされていることを考えると、やはり若い時からしっかり詰め込みするのは大事だなぁと。
分厚いけれどもスイスイ読めます。続編はいつ出るかな。