BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族

BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族"

 図書館で借りて読了。素晴らしい。驚異的に長距離レースが早いが、メキシコの奥深くにひっそりと生活する民族、その民族と著者との仲介役となる謎のアメリカ人らしき男、マラソンの数倍の距離でしかも過酷な環境の中を走るウルトラランナー達、そして足を故障した平均的なランナーである著者が、最終的に1つのウルトラレースを走ることになるのだが、そこに至るまでの流れがまた抜群に面白い。
 また、冒険小説顔負けのスリルがあるかと思えば、ドラマのような劇的人生もあり、興味深い事実(最新のランニングシューズは走る際の故障率を下げない!)が途中出てきて、後半には人類の進化にまで話が及ぶ。
 とにかく読み始めたら止まらない。水道橋博士が絶賛していたのも頷ける。今年度ノンフィクションベストは本書で決まりでしょう。読むべし。