キッドのもと

キッドのもと

 新刊を購入。素晴らしい。これまでと違い、著者は浅草キッドになっているが、博士と玉袋それぞれ書いたパートが別れている。どちらも素晴らしい文章の完成度で、所々入るギャグも大変よい。
 二人の生い立ちやコンビ結成の経緯、両親への思いや師匠愛、後は比較的最近のエピソードが主な内容で、いい話から笑える話までどれも面白いのだが、不満が一つ。両者とも自身の家庭や結婚についてほとんど語っていない。どこかで玉袋は離婚暦のある連れ子のいる相手と結婚したと言ってた気がする(奇跡を呼ぶラジオだったか)し、博士はなぜか奥さんの素性や馴れ初めを語ることは絶無である(ブログの中で、週刊新潮の取材にだけは答えたと書いていたような気がするが確認できていない)。
 ファンとして単純に知りたいというのもあるが、ここまで自分の歴史を語りながら、その重要な一部分をまったくと言っていいほど触れないのは非常に不自然である。何らかの説明が欲しいところだ。