諸怪志異 第三集 燕見鬼編 (コミック叢書SIGNAL)

諸怪志異 第三集 燕見鬼編 (コミック叢書SIGNAL)

 新刊で購入。結局、3巻に新作描き下ろしがあるので購入し、1巻と3巻をを持っていて2巻がないのも嫌なので、2巻も描き下ろし無しだけども一緒に購入。散財ですな。
 3巻の追加描き下ろしでは、万年楼のエピソードが一応の完結まで描かれたので、以前の単行本でした尻切れトンボな終わり方でさせられたじれったい思いは解消された。
 その他は、1巻から3巻までほとんど再読の内容だが、どれも非常に質が高く、改めて諸星大先生の実力を再確認しました。
 その日本マンガ界の宝である諸星先生に対して、連載時の編集者や雑誌はあまり良い扱いをしてくれなかったらしいことを、先生があとがきで愚痴っている。うーん、マンガ編集者といえども、マンガ家の価値が分からんバカモノもいるのだな。
 それはともかく、まだ諸星大二郎に触れていない人は、良質で比較的分かりやすい短編が多いこの『諸怪志異』3冊、最初に読むのにいいかもしれない。まあ、結論はとにかく皆さん読みなさいということです。