大発作

大発作

  新刊で購入。テーマ、絵、ともに重厚で読み応え十分。人には言いにくい事柄を作者がとても率直に描いている感触がして、好感が持てた。そして、おどろおどろしくも迫力のある絵は、軟弱な白っぽい絵が氾濫する現代日本マンガに見習って欲しいものだ。
 あとは、物語の魅力の他に、フランスのオカルト事情が伺えるのも、なかなか貴重なのでは。マンガ出版とはほとんど縁がないところから発行されているけれども、これはもっと多くの人に読まれるべき質を備えている。大いにおすすめ。