みみずく偏書記 (ちくま文庫)

みみずく偏書記 (ちくま文庫)

 図書館で借りて読了。辞書や古書にまつわる話を読むと、どうしても一昔前の回顧録というか、単なる昔話としか感じられなくて、現代にも得るところがあるというものじゃない。それはそれで読み物として味わうに足るとは言えるけれども。
 もちろん、そういう何かを得るためのある意味功利的な読書自体へのアンチテーゼを本書のような「教養モノ」は含んでいるし、それはそれで一理とは言わないまでも、0.4理くらいはありますわな。