ペコロスの母に会いに行く

ペコロスの母に会いに行く

 話題になっているようなので新刊で購入。
 最初はユーモア介護マンガといった趣だが、過去が作品内容に浸入してくるにつれて一気にドラマチックに。痴呆にともなう恍惚を昇華して、人生という大河ドラマを柔らかく浮かび上がらせるような非常に美しい物語となっている。ちょっと『自虐の詩』っぽいかも。
 初読時よりも、今回ブログを書くにあたって読み直したら、非常に良い作品だと感じました。オススメ。