100円でサルベージ。バブル崩壊後とはいえ、貧困やワーキングプアといった悲惨な臭いはせず、まだどこか浮ついた空気が本書が書の中には流れている。経済だけじゃなくて、オウムと阪神大震災という大事件があった1995年の前だからね。今でも同じスタンスで同じような中身を書くことができるかというと、難しいだろう。ささやかながら、時代の雰囲気の証言としては価値ありかと。
 ここに登場した人物とアパートはいまどうなっているんだろう?