新刊で購入。昔からの諸星読者にはおなじみの、稗田先生以外の妖怪ハンターシリーズ登場人物が主人公。「夢見村にて」は、夢と現実が複雑に入り組んで、一読しただけでは構造が分からない。そのオリジナリティはさすがとしか言いようがない水準で、素晴らしいものでした。
 やはり、諸星先生は、脳みその底にあるカオスを描かせたら人類史上最高の上手さだから、夢はこれ以上ないくらいふさわしいテーマですな。来月には西遊妖猿伝の最新刊も出るみたいだし、まだまだ諸星先生健筆をふるってくれそうで、喜ばしいことです。