7回目の『この世界の片隅に』は、下高井戸シネマで。開始30分以上前にいったら、もうすでに結構な行列が。最終的には満席どころか、パイプ椅子を通路に並べるまでの大入り。
 小さい子供から年寄りまで幅広い客層。満員だと窮屈なのは嫌だけど、泣いたり笑ったりが感染していくような一体感があって、より映画に飲み込まれる感覚が味わえるような気がする。
 音もかなり良かった。空襲や機銃掃射も少し小さい感じがしたが十分合格点。小さい音やささやき声はむしろ相当良く聞こえた気がする。
 ラストからエンディングにかけては、周りですすり泣く声が聞こえる中、大いに泣いてしまいました。分かってても、佳子さんスズさんヨーコちゃん3人が並ぶところはもうダメ、涙腺決壊。
 細々とでも、断続的でも、どんな片隅でもいいので、この日本映画界の至宝が引き続き上映され続けてくれることを、願わずにはいられない。
 今更気付いた不明点。最初の方で北条家に嫁ぐときの木炭バス、なんかペコペコ謝っている人がいるけど、あれは一体どういう状況なんすかね。