怒りは正しく晴らすと疲れるけれど

怒りは正しく晴らすと疲れるけれど

 図書館で借りて読了。日垣ファンにはおなじみの、みずほ銀行とのバトルはおかしいのだが、同時に巨大組織のどうしようもない病理にうんざりさせられる。
 その他、オススメの本の紹介や、雑誌「創」のダメダメ具合(これは全く知らなかった)、などなどちょっとためになりそれなりに笑える内容になっている。
 知っている人には周知の事実だったんだろうけれども、私がはじめて接した事実を一つ紹介。

 ところで、なぜ名誉毀損裁判における賠償金額が平成一三年春から突如として高額化したのか。それまで一〇〇万円以下だったのに、いきなり五倍ほどになった。
 国会議事録を調べてゆくと、法務委員会や予算委員会などで、ある政党の議員だけが質問をし、それに対して最高裁事務局が「名誉毀損裁判における賠償金額の五倍化」を約束していることがわかる。
 その政党とは、もちろん公明党である。(pp.115-116)

 私はてっきり自民党の権力者が週刊誌のスキャンダルを嫌って、その結果名誉毀損の賠償金が上がったと思っていたのだが、上記のような事情があったのは知らなかった。
 それにしても公明党って存在は一体何なんでしょうか。全くの謎です。何か日本の国益に資することしたことあんの?