ラカンは間違っている―精神分析から進化論へ

ラカンは間違っている―精神分析から進化論へ

 図書館で借りて読了。タイトルのまんまの中身。『知の欺瞞』みたく、具体的にどこがインチキか指摘がほとんどないのが残念。でも、間違ってるのは自明だし、そんなもんが治療に役に立つはずがないというのは、ある程度のまともなオツムの持ち主なら分かっていることだろう。英語圏じゃ、精神分析比較文学科みたいなとこで細々と論じられているだけみたいだし。科学を装わずにそういう風に割り切るなら、全然ありだとは思う。
 面白いのは、アルゼンチンではなぜかラカン精神分析が結構メジャーなんだそうで。何か理由があるんですかね。
 あと、解説がちょっと煮え切らない感じなのは減点かな。