活字と自活

活字と自活

 図書館で借りて読了。あまりにステロタイプなイメージそのままの中央線沿線に住む文科系人間の生態で、ちょっと笑える。世間不適応・モラトリアム人間がどうやって生きていくかという指南が得られるかと思ったが、そういう生臭い話はほとんどなし。私でも分かる「カミさんが堅い商売している」「親が金持ち」な奴が生き残るという位しか具体性のある情報がない。
 また、大抵こういう人って人付き合いがそれなりにある場合が多いんじゃなかろうか。ネット依存度の高い引きこもり気味な人間には、あまり参考にならないかもしれない。結婚してるみたいだし(p.154)。
 自嘲と自負が入り混じった気取りを取り払い、もっとあけすけに書いてくれれば(経済事情や奥さんへの依存度)良かったと思う。