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とんかつかっぽう かつぜん

　トンカツの最高級店はどんなものなのか体験したくて昼飯で。
　根っからの貧乏人には、まずビルに入るのからして場違い丸出しで気まずかった。
　それはともかく、開店15分後くらいに行くと、どうやら一番のりだった模様（コートをお姉さんがしまってくれた。さすが銀座）。4500円の黒豚リブロースカツ定食を注文。
　トンカツが出てくる前にお通しが出てきた。菜の花とほうれん草の和え物とふろふき大根。どれも美味しかったが、特に菜の花が美味。
　食べ終わってまた少し待ってトンカツ登場。ご飯とみそ汁におしんこ付き。ご飯はおかわり自由。
　トンカツはどちらかというと、品のいい食べやすいもの。とんがった特徴がなく、全ての要素で質が優等生的な印象。美味い。ソースはトンカツソースと、にんにく入り味噌ダレの2種類。トンカツソースは辛めで、味噌ダレは甘め。味噌の方はかなりにんにくの風味が強い。
　私が一番気に入ったのは、味噌ダレにからしをつける方法。トンカツソースはいまいちだったかな。せっかくいい肉使っているんだから、塩も置いてもいい気がする。
　みそ汁やおしんこ、キャベツなども上質（少しみそ汁濃い目）。ご飯は硬めに炊いてありました。
　サービスはさすがに行き届いているが、店の雰囲気が高級店そのもので、私には少し敷居が高い感じがどうしてもしてしまった。小心なのは、なかなか直らんね。
　銀座にあるということや、サービス等含めてこの値段なのだろう。単純に味だけ比べて、他の2000円台で食べられる最高ランクのトンカツより、特段こちらが優れているとは私は感じなかった。
　懐に余裕があり、ゆったりと静かに美味いトンカツを食べたいならばぴったりだが、庶民にはつらすぎる値段設定。ハレの日に行く店ですな。