夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語

夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語

 家にたまたま置いてあったので読了。どれも綺麗にまとまった佳品。中でも、ちょっとお上品で限界までは吹っ切れてないけれども、なかなかハチャメチャなドタバタ劇の「降っても晴れても」と、身勝手きわまりないミュージシャン志望の若者と物悲しい音楽家夫婦の話「夜想曲」がお気に入り。すぐ読めるボリュームで、流石に上手い文章です。あっさりした出来の良い文章を読みたかったら、手にとってみては。
 どうでもいいけど、あとがきに書いてあるとおりだとすると、訳者は1人じゃなくて子供もクレジットしないとまずいんじゃないの?