すべて僕に任せてください―東工大モーレツ天才助教授の悲劇

すべて僕に任せてください―東工大モーレツ天才助教授の悲劇

 図書館で借りて読了。主人公の白川が酒を全く飲まないのは実は・・・、という流れに見られるように、メインのストーリーも上手く作られているし、濃いキャラと素晴らしい才能がある変人が志半ばで死んでしまうという、ベタだけども劇的で面白い物語は魅力十分。
 そのほかにも、理系研究者・大学業界内幕もの、金融工学黎明期の歴史としてもなかなかかと。いやいやこの人は筆がたちますな〜。面白うございました。
 余談。この本でも江藤淳の金にがめついエピソードが具体的に書かれている。世を憂う系の偉そうなこと言ってケチって、カッコ悪すぎないか?