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悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

　図書館で借りて読了。久しぶりに小説読んだが、コレは面白い。しばらく前に話題になっていたのは知ってたけど、それが理解できたね。
　不穏な時代背景と、その中で、賢く美しく、悪魔的な恐ろしさも時に見せる双子から見える世界の観察結果は、解説にあるとおり寓話的な相貌を帯びて立ち上がってくる。それが、シンプルだけれど美しい童謡のように見事という出来なわけです。
　各セクションも短いし、子供の書いたものという設定だからテクストも平明極まりないしで、スイスイあっという間に読めるけど、中身はしっかりしてるから、普段本読まない人でもとっつきやすいでしょう。
　続きが気になるな〜。続編その内読んでみよう。