毎日かあさん9 育っちまった編

毎日かあさん9 育っちまった編

 図書館で借りて読了。中学生の息子の良い意味でのアホさ加減が全く衰えていないのが楽しい。
 もちろんゲラゲラと笑える場面が多いのだが、一番最後の「贈り物」という短編は、リリカルサイバラ全開の非常に美しく泣ける短編でした。
 今回読み終って思ったのは、毎日かあさんシリーズが、家族を持つことの喜びをこれ以上ないくらい感動的に描くことが実はメインテーマなのではないかということ。私は年齢的にも、その他の色々な要素を勘案しても、今後結婚して子供を持つことはまずないだろうことを考えると、ここに生き生きと表現されている家庭の楽しさを味わうことができないのが非常に残念に思えて仕方なかった。若いときなら「ケッ」と強がることができたかもしれないが、私も年を取って気弱になってしまったのだろう。文字通り、「負け犬」ですな。