出版奈落の断末魔―エロ漫画の黄金時代

出版奈落の断末魔―エロ漫画の黄金時代

 図書館で借りて読了。エロ漫画業界の歴史と、そこに関連する人々のエピソード集。登場する出版関係者、マンガ家、読者、呆れるほど非常識なオモロエピソードと、著者の毒舌批評で楽しく笑えます。
 でも、最近の売り上げ落ち込みはちょっと笑うと可愛そうなくらいヒドい。p.211の売り上げ比較表を見ると、(1997年と2007年比較して)3分の1しか売れなていない月もある。中小出版関係者はこの先段々減っていって希少種になるんだろうなぁという予想を強めてくれます。
 とにかく固有名詞がたくさん出てきて、ほとんど分からないけど、資料性も極めて高いかと。面白く読めるし、貴重な本だと思います。