仁義なき日本沈没―東宝VS.東映の戦後サバイバル (新潮新書)

仁義なき日本沈没―東宝VS.東映の戦後サバイバル (新潮新書)

 図書館で借りて読了。東宝東映の戦後から何十年かの歩みを二つの会社を対比させながら、戦後から何十年かの映画業界栄枯盛衰を描く。事業の浮き沈みや経営の当たり外れがもう極端で劇的だから面白いね〜。
 映画業界の衰退とテレビ業界の勃興はある種の関連があることは本書でも触れられているが、戦後映画史をより立体的にするにはテレビ業界との関連をより深く描くことが必要な気が素人ながらにするんですが、そういう研究はあるんですかね。
 前に読んだ『あかんやつら』と東映部分は結構重複あり。春日さんの本はどれも良いので、これから出る新著も楽しみだ。