東大助手物語

東大助手物語

 図書館で借りて読了。『孤独について』で紹介されていた東大助手時代の受難をより細かく書いたもの。今なら完全にパワハラで大問題になるんじゃなかろうか。
 この当時から奥さんとはあまりしっくりいってなかったみたいで、すれ違いの様子がなかなか怖い。
 猫猫先生のブログに(完全ではないものの)人物対照表があるので、読むときはそれを参考にするとより楽しめるかと。
 ちなみに、ツイッター上で永井均さんや入不二基義さんがこの本に関連するツイートしてたけど、永井さんほどの一流哲学者でも、公募には(数回でなく)たくさん落ちたというのは、素人からすると結構驚いた。まあ単純に実力だけで選ぶんじゃないのは、本書でも触れられているから分かるんだけど、それにしたって、ねぇ。大げさに言えば、ウィトゲンシュタインが公募に応募してきたら落とすのかっつー話ですよ。