新刊で購入。こりゃ欧米じゃまともに出版されないわなという中身。でも、『虫けら』と同じく、あまりにも素晴らしすぎて読んで心が浄化されるテクスト連発。例えば、たまたま今本をパラパラめくって目についた箇所は、「・・・真のちんけな不愉快きわまる子ネズミ野郎。絶え間なく異常活動を続ける廊下のビブリオ菌野郎。ヨーロッパの心臓部の、きわめて恐るべき、こすからい有毒な汚穢物野郎。・・・」(p.189)。こんなのが怒涛のように押し寄せてくるんだからたまらん。日本人でこのレベルのものを書ける人が出てきてくれることを心の底から希望します。