食通知つたかぶり (中公文庫)

食通知つたかぶり (中公文庫)

 図書館で借りて読了。ディレタントぶりが鼻について胸糞悪い部分も多少はあるが、さすが物知りの文学者だけあって、味を表現するレトリックは多種多様かつ華麗、見事なものだ。ここまで上手な食べ物の感想はなかなかないでしょう。私なんか、「美味かった」くらいしか語彙がないから、見習いたいものです。
 書かれたのは大分昔ながらも、後書きによると2010年現在でまだ残っている店も多いらしい。と言う意味ではガイドブックとしてもまた多少は使えるか。
 食べるのが好きな人や、グルメ批評に関心がある人は読む価値ありです。