図書館で借りて読了。西原さんのマンガだから、面白いことは面白い。しかし一方で、高須氏の富豪ぶりや脱税を内部告発(?)したであろう部下への復讐には嫌悪感をぬぐえない。美容整形だってある程度公共性・必要性(事故や戦争で顔が変形した人への対応など)はあるんだろうけど、それにしたってね。
 大体脱税を内部告発したのなら、それは正義の行いなわけですよ。それに対する復讐は(たとえ全部合法的だとは言え)、大いに指弾されてしかるべきだなんじゃないかと。そういうヤクザ的行動原理をいまだに持ち上げるのは、豚の反吐以下に醜いですな。
 まあでも、もうけた金を有意義なことに寄付したりしているのは、ある意味アホから巻き上げた金を再分配しているとも取れるから、ほんの少しだけ情状酌量の余地がなくはないか。