味と雰囲気

味と雰囲気

 図書館で借りて読了。以前読んだ山内さんの本で名著と言われていたので読んでみたが……。著者の知性は明らかに感じられるし、無意味・馬鹿げているとまでは思わないけど、せいぜい良質の現象学的観察止まりで(それでも十分価値があると言えばあるかもしれないが)、自然科学としてはもう時代遅れ(というより最初からダメ?)かと。
 味についてというより雰囲気が主題なので、期待していた内容でもなかったかな。精神分析だとか現存在分析みたいな話が好きな人向け。ちなみに、木村敏さんも結構言及されてます。要はそういう中身だということです。