図書館で借りて読了。バーンスタインカラヤンムラヴィンスキーショスタコーヴィツチ、ロストロポーヴィッチが主人公格。特に社会主義国ではとにかく大変な目にあいまくりで、今の若いミュージシャンなんか想像もできない辛苦があったんですな。そんな状況だからか、音楽家が政治的に影響力を持って行動するなんて、これまた現代ではまずないようなことも折々に発生。
 文章がちょっと工夫がなくて教科書チックかつ無味乾燥なのが残念だが、歴史、政治と芸術の関係、人間ドラマドキュメントといった多くの要素が詰まった本で、なかなか面白かった。