心を操る寄生生物 :  感情から文化・社会まで

心を操る寄生生物 : 感情から文化・社会まで

 図書館で借りて読了。人に勧められて読んでみたのだが、これが滅法面白い。
 紹介されている寄生生物自体が興味深い生態なのはもちろん、人間が寄生生物に受ける影響の話になるとさらに話が良い意味で大げさになり面白くなる。嫌悪感についてなんて、今ホットな移民問題にモロに絡んでくるじゃないですか。政治家や高級官僚に読んでほしいね。
 登場する研究者がキャラが立っていたり、それぞれ色々苦労してたりと読み物的面白さもあるのがさらにプラス。
 もちろんまだまだ分からない点も多いんだろうし、少し粗い書き方してる(相関と因果の違いを、一般向けの本だから誤解を避けるためにもっと強調した方が良いんじゃないの。私みたいなアホが、「寄生生物駆除すれば排外主義なくなる」とか読み取っちゃうかもしんないし)けど、多くの人に読んでほしい本でした。