ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

 

  知人に勧められて。キンドルで購入。
 モラトリアム日記エッセイとして抜群に面白い。登場人物のユニークなことこの上ない。恋愛でモラトリアムに一区切りというのもベタだが、そこは素直な書きぶりで嫌味がない。
 今でもこういう安アパートでの楽しい青春というのはなくはないんだろうが、シャレにならない貧困や経済的苦境がまとわりついて楽しく読めるような事態はもう絶滅しているかもしれない。そういう意味では貴重なドキュメントでもある。