翻訳全然出る気配ないのでキンドルで購入。
 骨太な王道中世風ファンタジーは素晴らしい。それほど表情が強く出ないネズミから涙が流れるシーンは思わずもらい泣きしそうになった。全体的に悲劇的な話なんだけど、落ち着いたトーンの語りが、わざとらしくない形でドラマを構築している。
 イタチやキツネの恐ろしさ、建物や装飾の描きこみなどヴィジュアルもとても魅力的で美しい。
 英語はそこまで難しくないので、辞書引きながらなら(私は大分サボったけど)内容把握は問題ないのでは。ただ、書き文字となまり、それに各章冒頭の導入(ほとんど読めなかった)は、そこそこのレベルの大学生に毛の生えた程度(=私のレベル)の英語力だと厳しいかと(だからやっぱり翻訳カモーン、ですな)。
 翻訳版がある2冊の前日譚になるのかな。そちらも読み返さないと。