ネトフリで。男優陣は日本映画にしては健闘していてそれなりにさまになっていた。ガミさんの行動原理は正直これだけだと説明不足では。なぜカタギを守ることにそこまでこだわるのか分からないと、人物造形として明らかに不完全なんだけど、その辺原作にあるのだろうか。
 似たようなことは主人公にも言えて、ガミさんに感化される理由が漠然としているのでは。初めて内部監察任務があると分かるシーンの表情は明らかに冷徹な官吏の表情で、普段は若い正義漢、そして最後にガミさん的路線へ進む必然性の描写が弱いかと。
 それと、昭和末期という時代設定でもあそこまで警察とヤクザはズブズブだったのだろうか。どのくらい事実をもとにしているのかが気になる。
 ダメダメ柳下案件ではなく比較的ちゃんとした映画ではあった。今やってる続編は評判は良いみたいだが、はたしてどうなのだろう。