図書館で借りて読了。ヤクザ取材の第一人者による職業人生振り返り。山口組の動向がどうしても中心になるが、その他の話もちょっと面白い(不倫してたとか唐突に出てきたりして)。溝口さん小説も書いてたのは知らなかった。
 文章は朴訥で飾りがないが、内容は自分はおろか家族まで刺されるくらい突っ込んだこと書いてきた人だけあって、さすがに面白い。
 宅見組組長殺害や山口組分裂、さらには細木和子の闇の顔などの、比較的近年の裏事情もたっぷり。
 ヤクザが地下に潜ってマフィア化するしていく流れは止まらないと思われるが、今後そうなるとこの手の報道もなくなっていくのだろうか。ほんの少しだけ寂しい。