キンドルで購入。
 ツイッターでの果敢な批判とは違い、抑えめのトーンで出典をきっちりと抜かりなく
抑えているのは、本書でろくでもない情報災害を引き起こしながら何の反省もない風評加害者どもに言い逃れを許さない厳しさの表れか。同時に時折挟み込まれる自身の見聞きした不条理への態度などからは、強い志と熱い思いが非常に強く伝わってくる。
 私のような無知な一市民には現在の福島の状況と、更新されていない漠然とした原発関連の思い込みを正してくれるという意味でもためになる。
 良き市民たらんとするばらば必読と言っても良いのでは。
 家族がいる身には厳しいのは分かるが、後書きで触れられていた情報加害者連中からやられた非道をいつか表に出して欲しい。ドイツの反原発にロシアの工作が影響与えていたらしいというニュースを聞いた後では、資金源も含めて陰謀論めいた裏事情をいぶかってしまう。
 元首相殺害でまたぞろ情報空間が荒れだしている現在、「風評加害」と「情報災害」は積極的に広めたいワードだ。