アマプラで。評判通りのいい映画。恋愛、家族との軋轢、才能ある若者の飛翔と定番テーマを、日常に起きうるドラマで見事に描いている。登場人物が完璧手はなくても皆いいやつなんだよなぁ。オヤジや兄貴の精一杯の甲斐性や母親の愛情と裏腹の子離れできなさなど、愛すべき人物造形がレベルが高い。物語後半のマイルスのデュエットでの無音状態と、試験での手話付きの独唱は演出も見事だった。ラスト、オヤジの「行け」と声に出すのを受けて、手話で「愛している」と返す見事な交差よ。
 キツ目の下ネタが、文科省推薦的クソ真面目になりがちな内容に良いアクセントを添えているのも上手い。
 万人に勧められる良作。見るべし。オジサンはもうこういう話は泣けてしょうがないね。
 余談。アメリカの合唱部レベル高すぎねえ?みんなあんな上手いの?