図書館で借りて読了。
 いかにプーチンが残虐かつ悪辣な人物かというのを、過去の記事を豊富に参照しながらこれでもかも見せつけてくる。ヒトラーに例えるのも全く不当ではないと思わせるヒドさだ。直接的な殺戮だけではなく、謀略や情報戦、嘘をつきまくる体質は旧ソ連KGB体質を受け継いでいるとすると、現在のウクライナ侵略は旧ソ連帝国の崩壊の最後の断末魔とある意味捉えられるのかもしれない。
 日本のメディアではジャーナリストが大量に殺されていることはそこそこ報道されていた印象だが、シリアやクリミア、英国でのスパイ暗殺などは報道量も多くなく、かつ非難の声も大きくなかったような気がする。北方領土交渉でも全く無根拠の楽観的な思い込みでこの悪の帝国を利することばかりしていたとなれば、この日本代表プーチンウォッチャーによるまとめを多くの人に読んでもらって、正しい認識を得てもらうことは非常に重要だろう。