しんきらり (ちくま文庫)

しんきらり (ちくま文庫)

 100円でサルベージ。どうということはない、凡作と言い切ってしまうと少しかわいそうかな、といったレベルだと思う。日常風景に対する観察眼であれば、何度か当ブログでも取り上げた近藤よう子のほうがずっと凄みがあるし、かといってほのぼの路線でもないし、中途半端な印象を受けた。
 いい点をあげるとすれば、少し前の団地の主婦にまとわり付く空気感がよく伝わってくることだろうか。