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ドン・キホーテ 全6冊 (岩波文庫)

　図書館で借りて読了。少しずつ読んでやっとこさ読み終わる。こんなにも面白い本があったのかというくらい面白かった。
　キチガイがフルボッコにされるというだけでも笑えるのだが、その狂人が時折見せる機智や、面白がってドンキホーテに仕掛けられる大掛かりなイタズラなど、見事というほかないおかしさがてんこ盛り。
　また、単に娯楽作品としての出来だけでなく、色々知的な分析のし甲斐もあるんでしょう（私は頭悪くて分かんないけど、作中作が出てきてかなり複雑な構成は、整理するの意外と大変そう）。やはり名作は、素人も玄人も楽しめるということか。
　小説というジャンルの作品の中で、最高のものの一つであることは間違いない。読まなきゃ人生の損。是非是非。