100円でサルベージ。さすがにどれもこなれている。さすが稀代のストーリーテラー。長編も名作揃いだが、短編もうまい。
 それと、「萌え」の元祖が手塚だっていう話は時々されるけれど、この短編集にもいくつかそういうテイストの作品がある。設定だけ見るとエロゲーと大差ない気がしないでもないが、現代の萌えマンガと受ける印象が結構違うような気がする。
 何か今時のはつくりものっぽい気がするんだよね。それこそ(東浩紀が言うような)属性の組み合わせだけで作られただけというか、内面に強度が感じられないというか。
 単にマンガとして出来が悪い萌えマンガしか浮かばないから、そう感じるだけかもしれないけど、どうなんでしょう。