The Cambridge Companion to Ancient Scepticism (Cambridge Companions to Philosophy)

The Cambridge Companion to Ancient Scepticism (Cambridge Companions to Philosophy)

 のんびり読了。入門書だけあって読みやすくよくまとまっているが、少しあっさりしすぎな感じも。個人的には、特に哲学的議論がもっと欲しかった。「懐疑論者はどうやって生活すんだ?」なんて、面白い話がたくさんできるはずなのだから。
 古代ギリシア懐疑論者が、判断を宙ぶらりんにして心の平穏を得るという、生き方としての懐疑論を唱えてたっていうのは知識としては知ってたけど、現代人からすると全然ピンとこないことを真面目に(?)言ってたのは非常に興味深い。でも、もしこれが実践できるとするならば、ある種の「悟り」に近いんじゃなかろうか。私自身も、直感的にはこの生き方は非常に魅力的に感じた。もう少し突っ込んで色々考えたいテーマだ。