ゴプセック・毬打つ猫の店 (岩波文庫)

ゴプセック・毬打つ猫の店 (岩波文庫)

 図書館で借りて読了。久々に小説を読む。当たり。やっぱり金が絡む話って面白い。高級なカイジというと変かもしれないが、真面目に人間の生態を書こうと思ったら、金にまつわる話は避けては通れないでしょう。
 「鞠打つ猫の店」も、滑稽で物悲しい、芸術家とその妻という普遍性が高いテーマが見事に描き出されている。
 文豪おそるべし。人間喜劇シリーズは少しずつでも読んでいきたい。