音楽嗜好症(ミュージコフィリア)―脳神経科医と音楽に憑かれた人々

音楽嗜好症(ミュージコフィリア)―脳神経科医と音楽に憑かれた人々

 図書館で借りて読了。サックスの他の本と同じく、抜群に面白い。雷に打たれていきなり音楽に取り付かれたオッサンや、完全に音楽を知的に理解できるけれども、全く何の感情も呼び起こされない人など、面白すぎる例が満載。
 読み物として無類の出来であるだけでなく、いろいろな問題(単純に自然科学的なことだけでなく、音楽を理解できるけど感動しない人は、理解できないけど感動する人、どっちが音楽の本質をつかんでいるかといった哲学的問題などなど)を投げかけてくれるが素晴らしい。自身を持っておすすめ。是非読まれたし。