図書館で借りて読了。ポンスカワイソスってーな中身なのだが、ポンスに群がる小悪党どものしょうもなさったらないね。私を含めた現代の小市民と微塵の変わりもない小ズルさを発揮して、くたばり損ないの老人が持つ財産を掠め取るのに躍起になるんだから。
 読んでいてカタルシスはないけれども、俗世間を見事に書いているのは流石の筆力で、登場人物たちは本当に生き生きとしている(「キャラが立っている」とでも言おうか)。非常に面白い小説でんがな。
 ああそうだ、ポンスだけじゃなくて、シュムッケも悲惨。カワイソス。